ポーカーのルール・ゲームの流れ
ポーカーについて
ポーカーと言っても数多くの種目があります。馴染み深いのは、5枚カードが配られて、複数枚カードを交換して強い役を作るポーカー(5Card Draw High)もその一種です。
ここでは、その種目の中でも日本でも競技人口が増えている「ノーリミット・テキサスホールデム」のルールについてご紹介します。
ポーカーの基本ルール
- 数字の強さ
-
A>K>Q>J>T>9>…>2
役判定においても、同じ役の場合は、数字の強い方を勝利とします。 - 役の強さ
-
- ロイヤルストレートフラッシュ
- 同じスート(マーク)で、AKQJTの5枚で構成される最も強い役。
- ストレートフラッシュ
- 同じスート(マーク)で、階段状に並んだ数字5枚で構成される役。
- フォーカード(クワッズ)
- 同じ数字の4枚で構成される役。
- フルハウス
- スリーカード1組とワンペア1組を合わせた計5枚で構成される役。
フルハウスの強さは、スリーカードで使用する数字の強弱で判定される。
- スリーカード1組とワンペア1組を合わせた計5枚で構成される役。
- フラッシュ
- 同じスート(マーク)5枚で構成される役。
最も強い数字を使用したフラッシュで強弱を判定する。
- 同じスート(マーク)5枚で構成される役。
- ストレート
- 階段状に並んだ5枚で構成される役。
AはAで始まるストレート(A2345)と、Aで終わるストレート(TJQKA)の両方で使用できるが、Aを途中に使用する(QKA23やKA234など)ことはできない。
ストレートの強さは、5枚で使用した最も大きい数字で判定される。例えば、A234「5」よりも89TJ「Q」の方が強い。
- 階段状に並んだ5枚で構成される役。
- スリーカード(トリップス)
- 同じ数字3枚で構成される役。
- ツーペア
- ワンペア2組の4枚で構成される役。
- ワンペア
- 同じ数字2枚で構成される役。
- ハイカード
- 数字やスート(マーク)が全て異なる5枚で構成される最も弱い役。
- ロイヤルストレートフラッシュ
アクションの一覧
アクションの一覧
自分より前にチップを賭けている人がいない場合
- チェック
- チップを上乗せしたり賭けたりせずに、次の人へアクションを移すこと。
- ベット
- 新たにチップを賭けること。このとき、ビッグブラインド以上を賭けられる。
自分より前にチップを賭けている人がいる場合
- コール
- 直前のベット額と同額のチップを賭けること。
- レイズ
- 直前のベット額に賭け金を上乗せすること。
- オールイン
- 自分の持っている全てのチップを一度に全て賭けること。
- フォールド
- そのゲームに参加しない・途中で負けを認めること。
ポーカーの遊び方・ゲームの流れ
テキサスホールデムは、各プレイヤーに配られる2枚のカード(ハンド)と、テーブルに公開される全員が使用できる共通カード5枚の合計7枚を、最も強くなるように5枚組み合わせて「役」を作ります。共通カードはまとめて5枚で開かれず、ベットラウンドをそれぞれ通じながら、3枚、1枚、1枚で開かれていきます。
テキサスホールデムの勝利条件は2つあり、①5枚のカードで「役」と呼ばれる特定の組み合わせを作り、他のプレイヤーよりも強い役を揃える、②ハンドを持っている人が1人になった時点でその人の勝利になります。
相手の所作やアクションから手札を予想したり、自分の手が弱くても強気な態度で相手をゲームから降ろさせたりする(ブラフ)といった、駆け引きも大きな魅力です。
- (初めてゲームを開始するとき)ボタンの決定
- 誰からビッグブラインドを払ってゲームを進行するか、ディーラーがハイカードで決めます。
- ブラインド(強制参加費)のベット
- ボタンの右隣にいる人がスモールブラインド(SB)を、SBを払った右隣にいる人がビッグブラインド(BB)を払います。それぞれが何点ポストするかは、テーブルのレートによって異なります。
- カードの配布
- ディーラーが各プレイヤーに2枚ずつカードを裏向きで配ります。
- <プリフロップ>1回目のベットラウンド
- 自分のハンドを見て、ゲームを続投するか、降りるかを決めます。全員のベット額が同じになるか、ハンドを持っているプレイヤーが1人になるまでこのラウンドが続きます。アクションは、ビッグブラインドを払った次の人から時計回りになります。
- <フロップ>2回目のベットラウンド
- 3枚の共通カードが場に出され、ハンドと組み合わせて役を作ります。できた役を踏まえて、ゲームを続投するか、降りるかを決めます。ここでのアクションは、ボタンの次の人から時計回りになります。
- <ターン>3回目のベットラウンド
- 4枚目の共通カードが場に出され、合計6枚のうち、役が最も強くなる5枚を選択します。できた役を踏まえて、ゲームを続投するか、降りるかを決めます。
- <リバー>4回目のベットラウンド
- 5枚目の共通カードが場に出され、合計7枚のうち、役が最も強くなる5枚を選択します。できた役を踏まえて、ゲームを続投するか、降りるかを決めます。
- ショーダウン
- 残ったプレイヤーがハンドを公開し、最も強い役を作った人が、そのゲームで賭けられたチップ(ポット)を獲得します。
- 注意点
- 役の強さが同じだった場合、数字の強さで勝敗を決めます。例えば、6のワンペアとAのワンペアは、Aのワンペアが勝利となります。
- 役・数字の強さが同じだった場合、キッカー(役以外に使用した他のカード)で勝敗を決めます。ワンペアの場合、ワンペア以外で使用する3枚の数字の強さで勝敗を決めます。
- 役・数字・キッカーの強さが同じだった場合、賭けられたチップを強さが同じだった人たちでチョップ(等分)します。
注意点
ポーカーには守られるべきルールが多くあります。その中でも初心者がやりがちな間違えをルールを交えながら説明します。
それ以外のルールは、こちらから確認することができます。
- 発声優先
- 発声したアクションと行動に違いがあった場合、発声が絶対に優先されて訂正できません。
ルールに慣れるまでは、アクションを発声しましょう。
- 発声したアクションと行動に違いがあった場合、発声が絶対に優先されて訂正できません。
- ベットアクションは1回
- ベットアクションは1回しかできません。
ストリングベット(自分の持ち点へ複数回手を伸ばしてベットアクションを行う)はアングルシューティング(相手の顔色を伺いながらベットする不正行為)の観点から認められません。
ベットやレイズしたいときは、先に発声するか、ベット額を手に持ってアクションしましょう。
- ベットアクションは1回しかできません。
- ワンチップドロップ
- 直前のベット額より大きい額のチップ1枚を、無発声でテーブルに置くとコールの扱いになります。
レイズしたいときは、「レイズ」と発声するか、レイズ額を発声しましょう。
- 直前のベット額より大きい額のチップ1枚を、無発声でテーブルに置くとコールの扱いになります。
- ショーワン・ショーオール
- ゲームに参加中は、自分のハンドを他のプレイヤーや観客に見せてはいけません。
もし、誰か1人にでも見せた場合、他の全プレイヤーにも見せる必要があります。
- ゲームに参加中は、自分のハンドを他のプレイヤーや観客に見せてはいけません。
- プレイ批判の禁止
- もし腹が立つようなプレイがあったとしても、相手への暴力や暴言を吐いたり、プレイを批判する行為は禁止です。
- チップの譲渡や売買の禁止
- 当たり前ですが、チップの売買は賭博罪に問われるため禁止されています。また、わざと負ける行為や、チップを他のプレイヤーへ渡す行為も禁止です。